ホーム / ブログ / SNSコメントの分類・分析
GUIDE

SNS・口コミのコメントを分類・分析する方法

2026-07-12 · 約5分

SNSのコメントや口コミには、アンケートでは出てこない「顧客の生の反応」が集まります。ただしSNSは媒体が分散していて、投稿は短く、皮肉や絵文字も混ざるため、そのまま読むだけでは傾向がつかめません。本記事では、コメントの集め方(媒体別)から、SNS特有の読み違いを避ける分類のコツ、AIでの自動化、そして結果の活かし方までを順に解説します。

コメント分析の目的

コメント分析の狙いは大きく3つです。良い反応を見つけて訴求に活かす、不満・要望を拾って改善する、そしてネガティブの急増を早めに察知してトラブルを防ぐ——です。

この3つは必要な粒度が違います。訴求に使うなら「どの言葉で褒められているか」という具体的な表現まで見たいですが、急増の察知なら「ネガの件数が普段の何倍か」という数だけで足ります。目的を先に決めてから集めると、無駄な作業がなくなります。

コメントを集める(媒体別の方法)

分析の前に、まずコメントを1つの表(1行1コメント)に集めます。媒体ごとに集め方が違うので、自社に関係のあるところから始めてください。

X(旧Twitter)

ブランド名・商品名・関連ハッシュタグで検索し、該当投稿を拾います。件数が少ないうちは検索画面から手作業でコピーするのが確実です。継続的・大量に集めるなら公式APIの利用が前提になりますが、取得できる範囲や料金プランは改定されることがあるため、必ず公式の最新情報を確認してください。

表記ゆれ(正式名称・略称・カタカナ・英字・誤字)でも検索し、拾い漏れを減らします。自社名が一般名詞に近い場合は、商品名やハッシュタグを併用すると精度が上がります。

Instagram・Facebook

自社アカウントの投稿に付いたコメントは、管理画面から確認・書き出しができます。ビジネスアカウントであれば公式APIから取得する方法もあります。メンションやタグ付け投稿は通知から拾えるので、まずは通知を取りこぼさない運用を作るのが先決です。

Googleマップ・ECサイトのレビュー

店舗をお持ちならGoogleマップの口コミ、ECならモール・自社サイトのレビューが最も件数の多い情報源になることが多いです。これらは管理画面から一覧で取得できます。Googleマップの口コミについては、Googleマップの口コミに返信する方法で返信のコツを、集めた後の分析手法は口コミ・レビューを分析する方法で解説しています。

集めるときの注意

  • 各サービスの利用規約を守る:機械的な収集(スクレイピング)を禁じている媒体が多く、規約違反やアカウント停止のリスクがあります。公式APIか、管理画面からの書き出しを使ってください。
  • 投稿者の個人情報を持ち込まない:分析に必要なのは本文です。アカウント名や個人が特定できる情報は、分析用の表に入れない運用が安全です。
  • 期間をそろえる:媒体ごとに集めた期間がバラバラだと、件数の比較が意味を持ちません。

SNS特有の難しさ

SNSのコメントは、レビューサイトの文章とは性質が違います。ここを踏まえずに分類すると、集計結果が実態とズレます。

  • 短い:「まじか」「神」だけの投稿も多く、文脈がないと感情を判定できません。前後の投稿や引用元とセットで見る必要があります。
  • 皮肉・反語がある:「さすがですね(笑)」のように、字面はポジティブでも実質ネガティブな投稿が混ざります。
  • 絵文字・スラングが情報を持つ:本文が短いぶん、絵文字が感情の主な手がかりになることがあります。除去せずに残したほうが精度が上がります。
  • 無関係な投稿が混ざる:同名の別物、ボット、キャンペーン応募の定型文などです。これらを最初に除くだけで、集計の質が大きく変わります。

特にキャンペーン応募の定型文は要注意です。同じ文面が大量に投稿されるため、除外しないと「ポジティブが急増した」と誤読してしまいます。

分類の切り口

次の3つの軸で分けると、そのまま打ち手につながります。

  • 感情:ポジティブ/ネガティブ/中立。判定に迷うものは無理に振り分けず「判定不能」を用意しておくと、集計の精度が保てます。
  • テーマ:商品、価格、対応、配送、キャンペーン など。自社の打ち手に対応する単位で作るのがコツです。「その他」が多くなりすぎたら、テーマの粒度が合っていないサインです。
  • 要対応かどうか:返信・謝罪・案内が必要なコメントを抽出します。感情がネガでも対応不要なもの(単なる感想)と、件数は少なくても急ぎのもの(不具合報告・誤情報の拡散)を分けられます。

テーマのラベル設計は分類全般に共通する話なので、AIでテキストを自動分類する方法もあわせてご覧ください。

大量のコメントをAIで処理する

コメントは短文で数が多く、手作業の分類には向きません。100件程度なら人力でも回りますが、数百〜数千件になると現実的ではなくなります。AIなら各コメントの感情とテーマを自動で判定し、集計まで行えます。

費用を抑えるコツは3つです。同じ文面は結果を使い回す(キャンペーンの定型文が大量にある場合、これだけで呼び出しが激減します)、明らかな除外はルールで弾く(URLだけの投稿、ボットの定型文など)、複数件をまとめて処理する。詳しくはAI導入でコストを削減する考え方にまとめています。

なお、AIの判定も万能ではありません。特に皮肉の判定は外すことがあります。集計の傾向をつかむ用途では十分ですが、個別の投稿への対応を決めるときは、必ず本文を人が読んでください。

分析結果の活かし方

  • ネガが急に増えたテーマは要注意サインです。件数そのものより普段との比較を見てください。週ごとの推移を並べると、平常時の水準が分かり、異常に気づきやすくなります。
  • ポジが多いテーマは、広告や商品ページの訴求に使えます。このとき、顧客が実際に使っている言葉をそのまま拾うのが効果的です。作り手の言葉より刺さります。
  • 要対応コメントは、返信の下書きをAIで作れば対応も速くなります。ただし送信前の確認は人が行ってください。
  • 社内共有には、集計表だけでなく代表的なコメントを数件そのまま添えると、現場が納得しやすくなります。

よくある失敗

  • 声の大きい投稿に引っ張られる:拡散された1件は目立ちますが、全体の傾向とは限りません。必ず件数で確認します。
  • ネガだけを見る:改善点は見つかりますが、伸ばすべき強みを見落とします。ポジも同じ手間で集計してください。
  • ラベルを増やしすぎる:細かすぎると各テーマの件数が小さくなり、傾向が読めなくなります。まず5〜7個から始めて、必要になってから分けます。
  • 一度きりで終わる:コメント分析は変化を見るものです。同じ基準で定期的に集計してこそ、増減が意味を持ちます。
quonel の「テキスト分類」「レビュー分析」でコメントの仕分け・集計を、「問い合わせ一次対応」で返信下書きを作れます。CSVを貼り付けるだけのツール画面と、システム連携用のAPIのどちらでも利用できます。

よくある質問

SNSのコメント分析で何がわかりますか?

コメントを話題や感情で分類し、傾向や反応の変化を把握できます。好意的/否定的の割合や、注目されている観点が見えてきます。

炎上の兆候は検知できますか?

ネガティブなコメントの急増や特定観点への集中を集計で捉えれば、早期の気づきに役立ちます。最終判断は人が行ってください。

SNSの口コミはどうやって集めますか?

各SNSの管理画面からの書き出し、または公式APIで取得します。機械的な収集(スクレイピング)を禁じている媒体が多いため、必ず利用規約を確認し、公式の方法を使ってください。件数が少ないうちは、検索画面から手作業で1行1コメントの表にまとめる方法でも十分に分析できます。

XやInstagramのコメントも分析できますか?

はい。1行1コメントの表にまとめれば、媒体を問わず同じ手順で分類・集計できます。自社アカウントの投稿に付いたコメントは各媒体の管理画面から書き出せます。媒体をまたいで集計する場合は、集計対象の期間をそろえてください。

AIツールを、まず無料で試す

問い合わせ一次対応・分類・レビュー分析・要約・翻訳・整文・一括仕分けを、コード不要のツール画面またはAPIで。前払いクレジット制で暴走課金なし。

無料ではじめる →ツールを見る